OTNK日記

20代。ゲイ。種々雑多な日記。

ダァーリィイー

シャーフィイーという人がいる。

なんとも奇怪な名前である。大学の授業でイスラーム法学者の一人として名前を聞き、スンナ派法学の四人の偉大なイマームの一人とされ…というとこまでは覚えているがそのスンナ派法学がなんだとかイマームの意味とかを全く理解できないまま自分は学府から摘み出されて今に至る。

うわーだりい。ダァーリィイー。っていうギャグが学生時代に流行った。今思うとなにも面白くないが、当時は何故か面白かった。ローカルネタというやつだろう。そういうローカルネタは仲間意識の中で生み出される。トランプの大富豪で(大富豪のトランプではない)ローカルルールが同時多発的に生まれるのも「俺たちだけが知っているルール」というのが心地よいからであろう。

シャーフィイーという知る人ぞ知る奇怪な名前がこのローカルネタを流行らせた要因だろう。エジソンとかアインシュタインとか小学生でも脳に叩き込まれていて広く一般認知されている名前を捩ったのであるならば恐らく大すべりもいいとこだろう。ダァーリィイーというネタも決して完成度の高いネタではないが、そうそう机上に挙がる名前ではないからこそ、その知ってる感、連帯感が妙な作用を生むのだろう。斯くも恐ろしきローカルネタ。

今日はとても体がだるい。2年前ならダァーリィイーと言って通じる仲間がいたものだが、今や彼らも日本各地で己の職務に邁進していることだろう。体のだるさに同窓を連想したそんな一日。

 

 

いつも同じ空の下で (MIRA文庫)

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