OTNK日記

20代。ゲイ。種々雑多な日記。

誰か俺とエロ本買いに行ってください

昨今の在宅勤務の増加により企業規模や個人規模において様々な問題が発生している。生産性の低下、人事評価・人材育成の難化、商談機会の減少、セキュリティ上の課題や在宅勤務用のパソコンやタブレットの需要拡大による世界的な半導体不足にまで問題は及んでいる。このような諸問題に並行して、私の在宅勤務にも一つ重要な問題が起こっている。


それは、在宅勤務中暇なときにするオナニーのネタが枯渇してきているという事である。


在宅勤務中に手が空いた時、というか暇がある時はそれ即ちオナニータイムでありこれは男子万人に共通した認識ではあると思う。そして在宅勤務ってのはやはり社内にいる時とは違い、ちょっとした隙間時間に掃除をしたり洗濯したりと隙間時間の有効活用が行えるのだ。

オナニーも隙間時間の有効活用にはぴったりの代物であり、私も在宅勤務時は一日5シコりはしている。

 

そうなってくるとやはり起こりうるのがオナニーネタの枯渇。いくら日本のAVのサンプル動画の出来が最高のものとは言え、何回も擦っていれば(ダブルミーニング)やはり飽きてしまう。Twitterのハメ撮りもグッドでイナフだが、中国人が靴下食べさせてる動画ばかりが目立ちこちらもやはり飽きてしまう。かといってエロ動画を何本も買えるほどお金持ちでもないし、購読しているOnlyFansのあいつは全然ちんちん見せねぇし、Veroもやりたいけど等価交換を考えると踏ん切りつかないしでと に か くオナニーネタが枯渇しているのである。


そしてこの問題に対するアンサーとして私の脳内コンピューターをピコピコさせた結果はじき出された答えが「エロ本を買おう」というものであった。


古来から日本のエロ文化を支えてきたエロ本。その作りは実に合理的で、エロ本はいわゆるアンソロジーコミックとして様々な作家が様々なエロを寄稿している。

それにより例えば一つのエロ本に5つのエロ漫画が載っていたとしたら、最低でも5シコりは確保されていることになる。そして私は一つのエロに対して最低3回は擦る(ダブルミーニング)ので、一冊のエロ本で15シコりは確保されていることになる。しかもそのエロ漫画がドエロ漫画だったりしたら、私のシコりは天文学的数字に及び、それはやがてこの国の運命を大きく動かす事になり...?(韓:95分)


このようにエロ本のシコリニシティー(※シコレル数値のこと)はかなりの高パフォーマンスであり、更にその値段も映像作品に比べたらそれなりに安価である。つまりエロ本はこれからの在宅勤務におけるマストバイ、言わばバイブルであることは疑いようのない事実なのだ。


そして私が目をつけているエロ本がこちら。

 

予約販売 :: BOLD 10【巨根デブVS短小デブ】(予約販売)


デブ専ゲイ向けアンソロジーエロ雑誌「BOLD」なのである。

めちゃくちゃニッチな世界で有名となっているこの雑誌、欲しい...!と思い立ったが吉日さっそく電子購入をばちこり決めようとしたところ、なんとこの雑誌、実店舗での現物販売のみなのである。

つまり、このドエロ雑誌を手に入れるためには実際の店舗(BIGGYM、ガチガチのアダルトゲイショップ)に行き、店員にお会計してもらわねばならないのである。

デブ専向けゲイドエロ雑誌を、現実で買う?!おいおい、薬局でローション買うのすら躊躇してSEXを水に流した俺にそんなことが可能なのか?!

ここまでが前置きです。あとは俺のエロ本買う葛藤が続きます。見ても見なくても実際問題無し。ではレッツゴー。

 

 

まず、私がエロ本買う人を見るときに思っていたことを書く。

簡潔に言うと「一人でエロ本選んでる姿はめちゃくちゃ恥ずかしい」ってことだ。誰かとエロ本を楽しんでる姿は良いと思う(誰かとエロ本を楽しむことがあるのかという疑問点は置いておいて)。「このエロ本の表紙めちゃくちゃエロくな~い?」と姦しい女子、「これクソエロイ」と7文字で感想を伝えきる男子、いずれもええと思う。

 

だが、一人でエロ本をじっくりと選ぶのは非常に恥ずい。おっさんであればあるほど恥ずかしい。

エロ本コーナーの前をゆっくりと歩きながら、気になったエロ本を手に取り、まずは表のパッケージを見てどんな趣旨のエロ本なのか誰が描いているのかの情報を得る。そして更に気になったエロ本をパラリと開き、簡単に内容を一瞥。

一番恥ずかしいのがこの瞬間である。この動作の間に本人は「(うわ、このエロ本くっそエレ~)」と超原始的なわんぱく感情を内に秘めているのにも関わらず、実際は「(エロは生きていく上では欠かせないものですから)」と訳知り顔をしているのである。

この矛盾、これがエロ本を実際に買う際に発生する超恥ずかし案件なのである。


澄ました表情でエロ本を選んでいるのは他者から見るとめちゃくちゃ恥ずかしいのだ。だからと言って「うわこれエロ~」と言いながら本を選ぶのもなんか嫌だ。なんか嫌というより普通に怖い。じゃあ、雑にエロ本を手に取って雑に会計をすればいいじゃんという話になるのだが、それで失敗した過去(エロDVD)があるのでそれすらも躊躇される。

 

ここで一つシミュレーションをしてみよう。エロ本を限りなく恥ずかしがらずに買えて限りなく内容を吟味出来る私なりの理想プランだ。


まず入店。カランコロンと入店の鐘が鳴る。おいおい、俺はゲイだぞ。日陰者だ。なのにこんな入店をけたたましく知らせてどうすると怒る。怒るだけでなにかするということはない。


とりあえずエロ本コーナーへと向かう。この時俺はたまたま入店したゲイアダルトショップにたまたま気になるエロ本があったぜ、という雰囲気を醸し出しながらで向かう。そしてエロ本を雑に選ぶぜ、といった表情もしている。雑に選ぶというより雑に手に取るぜといった感覚が近いか。あくまでクールにエロ本コーナーと相対し、とりあえず全体を一瞥。適当に表紙で判断して雑に真ん中の方の2冊を手に取る。

その瞬間、端の方のエロ本に「複数プレイ」の文言が目に入る。私は複数プレイものに目がないのだ。ただでさえエロすぎるゲイセックスにちんちんが増えればそのエロさは指数関数的に増大していく...!


私は一旦エロ本を手に取るのをやめ、冷静を装い、何事もなかったかのように店内を巡回しだす。くそ、雑にエロ本を手に取るはずが大好き「複数プレイ」ものにより気が動転してしまった。思わず複数プレイもののエロ本を手に取り、じっくりと眺めたかったがそれだけは出来ない。周りからエロ本をじっくり選んでいる人と思われるのは絶対に避けなければいけない。

自然なフォームで店内を周回し始めた私は、そのままエロDVDコーナーに向かい、「へぇー」という顔をしながらそのまま右に曲がりさらに奥のエロ下着コーナーを「ふーん」という顔をしながら見て回る。そして私は「あ、ラインがきた」という顔をしながらスマホを取り出しふむふむといった表情でスマホを見始める。

しかし実際はラインなど来ていないし、私の頭の中は冷静を取り戻そうと必死である。額から汗が滴り落ちる。

くそ、どうすればいい。最初に雑に手に取ったエロ本をレジに持っていけばそれで終わりだったのに、僕ちん大好きな「複数プレイ」が目に入ったばかりに、もうあの「複数プレイ」のエロ本が見たくて仕方がない。だがここで、複数プレイのエロ本をレジに運べば「わざわざ最初に手に取ったエロ本ではなく、複数プレイに惹かれて複数プレイものを買った人」に成り下がってしまう。「うわこれエロ~」という感情を他者に見せるのだけは避けなければならない。やはりここは最初に手に取ったエロ本を持っていくか...。


その後私は「エロってのは生きていく上で欠かせないもので別に恥ずかしいものではないんですよ」という表情をしながら複数プレイもののエロ本を手に取りレジに運んだ。

 

 

だせぇ~。シミュレーションですらダサさを発揮してしまった。結局「うわこれエロ~」という感情がもろ出しだ。完全にエロイ魂胆がまろびでている。


ここまで考え出すと最早逆にエロそうなエロ本を吟味するしかないのではないか。逆に、ね。逆にの精神だ。「うわこれエロ~」の表情もちゃんとする。そうしないとウソになるので。一人でエロ本を吟味するのは恥ずかしいというのを知っていながら、あえてエロ本を吟味する。もうこんな時代が来ているのかもしれない。

 

ここまで書いて思ったが、誰かとエロ本買いに行けばいいと思いついた。序盤にも書いた通り、他者との交流を通せばどんな「うわこれエロ~」も意見交流になりうる。そうだ、そういうことだ。誰か私とエロ本買いに行ってください。宜しくお願いします。