ビッチになりたい
挨拶は大事です。いや、ほんとに。
今更なにを小学生みたいなことをと仰るかもしれないが、4月でやっと1年の社会人生活で唯一学んだことと言えば「挨拶は大事」ってことぐらいだ。あとはなにも学んでない。茫漠と仕事をしている。
人間も動物であるが故に、縄張り意識ってものを持っている。無意識かもしれないが、縄張りの線を張っている。
例えば、ガラガラの電車で見ず知らずの他人が隣に座ってきたとしたら相当警戒するだろう。真剣キモいと思うだろう。これは縄張り意識が成せる技といえる。別に電車なんてどこに座ったっていい。他人が真横に座ろうと別にいいっちゃいい。
仮に、仮にだ。誰もいない車内においてどうしてものっぴきならない事情によって人の隣に座らないといけないことになったとする。そんな時に相手に不信感を持たれないようにするには、それは無理でも最低限の不信感で済ませるように座るために必要なものとは。そう、挨拶だ。
こんにちはー!今日も今日とていい天気ですね!
なーんてちょっと離れたところから爽やかに声をかけて近づいていけば、相手もはぁ、そうですねなんて適当に話を合わせながら隣の席を譲ってくれるかもしれない。譲ってくれないかもしれない。
挨拶には動物的本能の縄張りを溶かす力が少なからずある。相手の縄張りと自分の縄張りをゆるーく溶け合わせる力がある。ここで大事なのが、自分から縄張りを溶かしていくことだ。相手の縄張りのメルトダウンを待っているようでは、日が暮れるどころか日が昇ってくるかどうかも怪しい。こちらから縄張りを溶かしていくことで、開けっぴろげにすることで、警戒心をもたせずにお互いの縄張りの糸を緩めていける。それでも警戒する人のことはいる。そういう人は放っておくのが吉だ。
ビッククラブを転々としていったイブラヒモビッチのように、圧倒的な名声、スキル、カリスマ性を持って鳴り物入りで新天地に赴く以外は、縄張りの融和はこっちが先にするに限る。イブラヒモビッチレベルになれば、縄張り意識なんてどっかに吹っ飛んで皆がすり寄って来ることだろう。流石イブラヒモ。流石ビッチ。
何も分からない、何も持っていないならいないなりにとりあえず元気に笑っておくのが一番なのだ。どうせ置物なら、貞子みたいに怖い奴よりさんまさんみたいに愉快なほうがいい。挨拶は愉快への第一歩だ。さんまさんが楽しいのは、彼が楽しげだからだ。笑ってたらどんな悲劇も喜劇足りうる。
そんな、人に受け入れてもらえる人になるべく、今は自分から色々と受け入れていこうと思います。よしなに。
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