OTNK日記

20代。ゲイ。種々雑多な日記。

オッケー、冒険者。ちなみに、あんたはカレー好き?

みんな大好きカレー。自分も例に漏れず好きだ。

カレーは味もさることながら、その魅力はその作りやすさにあると最近気づいた。

なにをどうつくってもカレールーが何とか味を調えてくれる。失敗しない料理といえる。失敗しないというと御幣がある。失敗が少ない料理といえるだろう。故に料理初心者の自分でも”作りやすい”料理といえる。

安定感ある美味しさを、黙って煮詰めているだけの簡単クッキングで作り出せてしまう。しかも保存食ときた。すごい。やったぜ。

ただ、安定感があることと、飛びぬけて美味しいのはまた別の話になってくる。

誰が作ってもある程度の美味しさが保障されるということは、誰にも作れない美味しさを作ることはそれなりに難しいということだ。至高のカレーへの道は長く険しいことだろう。

凝ったカレーを作ろうと思うと、クミンやらガラムマサラやらの何語が語源なのかも分からないスパイスを調合して作らねばならない。高級ホテルなんかで出されるハイクラスなカレーはきっとそういうところから作っている。だからこその唯一無二のカレーとなるのだろう。

しかし一般家庭において、そこまでの工夫と労力を以ってカレーを作ることはあまりない。大抵がルーだ。煮込んでルーだ。

 

ところで、

他人の家でカレーを食べたことがあるだろうか。幼い頃にしろ、記憶はあるだろうか。

不思議なことに、同じルーで作っているはずのカレーが家庭によって極端に味が違うのだ。そりゃあバーモントかジャワかこくまろかぐらいの違いはあるにしろここまで違いますかってくらい違う。それなりの数のご家庭のカレーを味わってきたが、そのどれもが味が違ったように思える。

ではなぜ、ルーを入れて待つだけの料理に味の違いが存在するのか。その理由はきっと隠し味だ。

隠し味。カレーの隠し味といったらなにを思い浮かべるであろうか。はちみつ、チョコ、インスタントコーヒー、牛乳、生姜、マヨネーズ、ソースなど最早食材であるならば何でもいいんじゃないだろうかってくらいのものがカレーの隠し味として認められている。

各家庭ごとにどこからか持ってきた知識にしろ、独特な隠し味が存在し、それ故にカレーの多様性が生まれている。

誰が作ってもある程度美味しく作れるという土壌、カレーそのものの懐の深さがあるからこその多様性だろう。

 

ネットサーフィンをしながらカレーの隠し味を調べていると、隠し味のオンパレードみたいなレシピが存在する。

このレシピを美味しいと仮定する。隠し味のオンパレードの結果で美味しくなっているとして、どの隠し味がどのように起因して美味しくなっているかが判然としない。味の足し算のしすぎで、どれがそのカレーのクリティカルな味となっているかを見極めることをすごく難しいものにしている。

煩雑になったカレー隠し味業界。ここにいざ新規参入としてカレー作りにチャレンジしようとすると、一体全体なにを入れればいいか分からない。

基本のルーを定めて、一つずつ足し引きしていく対照実験を行えばいいのだろうが、そんなにカレーを食べていられない。

最先端の味検査マシーンとかを使えば、どの隠し味がどのように作用してて、なんてのは分かるんだろうが、果たしてこの世にカレーの隠し味でそこまでの疑問と情熱を持つ人間がいるかどうか分からない。いたとしても、突きとめたとしても、科学の粋が食卓レベルまでに落ちてくるのは相当に時間がかかるだろう。

更に言えば、個人個人の舌がある。夏がダメだったり、セロリが好きだったりするように、十人十色の味蕾フィルターがある上の隠し味なんてきりがない。

なんでこんなにカレーの話をしているかっていうと、今日の夜ご飯がカレーだったからだ。

本日のカレーは、チーズとウスターソースとはちみつが入っていた。辛口のバーモントカレーをはちみつがうまく中和してそこそこの辛さにおさめてくれていて大変美味だった。チーズのコクもしっかり感じられた。ウスターソースはよく分かんなかった。

よってこれは隠し味としてベストじゃないのかもしれない。ベターでもないかもしれない。自分にとってのベストの隠し味は未だ味の密林の深く先に眠っていることだろう。ここをスタートに、謙虚に味の探検をスタートしていきたい。果てしない味の冒険だ。

カレー作りに詳しい方はあなたの美味しいカレーレシピ是非教えてください。

 

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