OTNK日記

20代。ゲイ。種々雑多な日記。

秋の日の休日に思うこと

秋です。

木々も風も空も既に秋めいてきている。ハロウィン商戦に踊るポップを見ても、もう季節は秋ってことを伝えようとしている。

昨今の季節事情としては、長い夏から急に冬に突入する傾向もあってか至極一般的な秋を感じる暇もなかったように思う。しかし、今日は秋を感じれた気がする。少なくとも今日は。

 

暑くもなく寒くもない晴れた朝っていうのは何にも代えられない幸せだ。ちょっとやそっとの美味しいご飯じゃ覆せないほどの幸せが押し寄せてくる。まして、それが休みの日だったりしたらたまらない。

何度も訪れたはずの休みなのに、何度も繰り返したはずの秋なのに、だ。まして、たったの15時間ほどで次の日が訪れて、あっという間に雨でも降って仕事の日が巡ってくるかもしれないのに、だ。

秋の日の晴れた朝っていうのはそんな絶妙なバランスの上で成り立つ最上級の幸福と言うことができる。

 

そんな休日の晴れた日の秋の朝。最上級の幸せの日をもっと幸せにするには予定がない日っていう条件も不可欠だ。予定がない日は良い。少なくとも自分は大好きだ。

予定をぎちぎちに詰めたいっていう人がたくさんいるのも分かるし、その心理も分からないでもない。ただ、きっと性に合わないのだろう。予定が詰まると息が詰まる。一、二週間後の休みに飲み会の予定が二、三個入っているだけでも急かされている気分になる。

 

小学生でもないので、予定もなく相手の家に押しかけて「遊ぼう!」って声をかけて遊べることはほとんどない。まして、休日一日全てを使って遊ぶことも今ではほとんどない。だから、予定を立てるってことを大人はする。互いのスケジュールをすり合わせて、合理化を図る。

すると、その日の動きってのは大抵決まってしまう。「ある一日」が「その一日」に変わる。会いたくないわけでも、遊びたくないわけでもない。むしろ会いたいし遊びたい。しかし、予定のない日の朝に感じるあの突き抜けたような解放感は感じられなくなってしまう。寝るも良し、出かけるも良し、誰かを掴まえるのも良し。あの解放感は最高の幸福感に繋がっているのだ。

なんとも我が儘な話だが、秋の日の晴れた朝ってのはそれくらいの好条件なのだ。幸せルンルンな一日を感じれる最高の条件なのだ。

とりあえず午前はのんびりと鼻歌でも歌いながら家事でもして、昼頃になったら美味しそうなご飯を目指してどこぞの街へと向けて出かけてみるかなぁ。

なんて考える秋の晴れた9時半がずっと続けば良い。心底そう思う。

 

秋風のアンサー

秋風のアンサー