OTNK日記

20代。ゲイ。種々雑多な日記。

鬼滅の刃もいいけど『羅小黒戦記』もしっかり面白いから見て欲しい

皆さん、知ってますか、『羅小黒戦記』。大絶賛公開中のアニメ映画なんですけどね。

SNSで沸々と話題になってるんですよ。めっちゃ沸々とね、白湯くらいの温度で話題になってます。アニメ映画としては鬼滅の刃の陰に完全に隠れる形となってるんですが、これもしっかり面白いです。作品の実力としては上弦いってますよ。なんで紹介します。『TENET テネット』。はい嘘。

 

ここ最近、流行の爆心地ってのは完全にSNSですよね。というか今のトレンドのほとんどはSNSがなければ流行らなかったとも言えるでしょう。SNS通さずに全国的に流行ったものなんておもしろフラッシュ倉庫くらいしかないんじゃないですか。

この『羅小黒戦記』もSNSで話題になっております。皆が鬼滅のオメコで万バズ稼いでる間にも『羅小黒戦記』はしっかりと着実に純粋な口コミで評価得てるんですよ。実はね。


『羅小黒戦記』、元々は中国で作られたアニメ映画だったんだけど向こうで48億円だかの興行収入で大ヒット。(中国で48億円って多いのか分からんけど)

それで去年くらいに日本でも字幕版で単館上映系(ミニシアター)で上映され、それもそこそこのヒット。なので今回11/8に満を持しての吹き替え版が全国上映と相成ったわけなんです。こう見るとじわじわと着実に売れてっている感がその面白さを裏付けしていると思いませんか?

さっきも言ったけど、SNSでの純粋な口コミがほんとに多くて「ハッシュタグ#羅小黒戦記でツイート♪」みたいな流行り方は絶対に無いのでそこも安心です。もうSNSは広告したいやつ、広告に乗っかるやつ、広告見たくないやつの三すくみの地獄なんですが、この作品はその地獄に乗ってません。最高。


しかしそうは言われても、海の向こうで作られたアニメってだけでちょっと身構えちゃうのは分かります。自分も映画始まるまではハラハラしてました。

最近はSNSで流行ってるってこと自体がもう陳腐化し始めていることもあって、「SNSでしか流行ってない」ってことも往々にしてあるじゃないですか。よくTwitterで流れてくる「白飯が一瞬で消える系」のおかずレシピツイートで、白飯が一瞬で消えた試しがないアレと一緒です。必要以上の誇張で拡散を狙うグルメツイッタラーは法で裁いた方がいいですよ。


この映画ももしそれと一緒だったら...そんな事を思いながら席についていよいよ映画は始まりました。

もしかして一番最初に『羅小黒戦記』が面白いって言い始めた人は単館系の映画をよく見る人で、同じコミュニティの狭い界隈の人々に向けて面白いって言ってるだけじゃなかったんだろうか。それが思いのほか広がっちゃって、シネコンでやるような大衆向けの映画しか見ない我々の所にまで届いて...

 

おもしれぇ...!!

 

 

ごちゃごちゃ心配してたのが嘘みたいに面白いです。心配事は全て杞憂です。思わず強敵に遭遇した時の好戦的キャラみたいな感想も出ちゃいました。


確かにね、観る前は心配でしたよ。もう各地で面白い面白い言われてるし、アニメ好きは絶対見ろ!みたいにまで言われてるんですもん。「ハードル上げすぎてないか?大丈夫?」って心配でしたよ。だって鬼滅の刃が面白いって言うのとは訳が違うじゃないですか。なんていうか規模感が違うじゃないですか。


イナゴの佃煮は虫料理の中では飛び抜けて美味い!って言っても、料理界全体から見れば牛ステーキにはラブゲームで負けるじゃないですか。『羅小黒戦記』はイナゴの佃煮なのか牛ステーキなのかどっちだ?って。

けどね、もうクソおもろい。少年漫画好きは絶対見て欲しい。めちゃくちゃ興奮します。


話自体は基本的に王道バトルアニメみたいに進んでいきます。(やっと内容に触れ始めたな)出会いと別れ、師匠と弟子、そして特殊能力ね。

もうこの特殊能力同士のバトルがたまらんのですよ。戦闘の作画ももう動く動く。クソ早いです。マイケル・ベイ監督作品並に早いです。しかも緩急のつけ方がいい。

能力の説明とかも無いんでなんか分からんけどカッコいい感じに戦ってる、あの達人同士の勝負感を感じることが出来ます。能力の説明が無いと言っても、基本的に五行説(木・火・土・金・水)の能力を使うんで視覚的に分かりやすいのもグッドです。
とにかく特殊能力の魅せ方が上手くて、名前も出てない1カットしか登場しないキャラがめちゃ強そうな能力使うっていう描写がどんどん出てきて興奮しっぱなしです。言うなれば戦闘描写多めのハンターハンターです。おいおい、富樫働け。


絵柄自体はめちゃめちゃ可愛いんで、そこも推せるポイントですかね。主人公の小黒が猫なんですけど、もう作品通してずっと可愛い。花澤香菜の媚びたボイスもハマってます。


声優はアニプレックス配給なだけあって、有名どころ揃ってますしね。ただそれ故に櫻井孝宏...そういうキャラだなとか思われちゃうのが惜しいところですね。まぁ声優ネタで笑えるような人にも楽しんでもらえるってだけで価値はあるんでしょう。なんか普通の事いってるな。


あと、鬼滅の刃の陰に隠れてるってだけあって観る人も少ないんでそこが「知る人ぞ知る」感あっていいですね。なんか観てる時とか観終わった後の「面白いもん観た」って感じが良かったです。観終わった後とか拍手起こってましたもん。いやー良かったです。


ネタバレも色々あるんで感想としてはとりあえずここまでにしておきますが、とりあえずこれだけは保証しときます。
『羅小黒戦記』はめちゃくちゃワクワクする王道能力バトルアニメです。牛のステーキです。以上。

 

luoxiaohei-movie.com